臆病は伝染する、そして勇気も伝染する

伊坂幸太郎の「PK」を読みました!

 

いくつかの異なるエピソードが少しずつ繋がって結末に向かっていくという、とても伊坂幸太郎らしい作品でした

「モダンタイムズ」+「フィッシュストーリー」みたいな読後感ですね

「世の中に存在する流れ」というようなワードからはモダンタイムズを感じるし、一つの小さな出来事がやがて世界を救うっていうところからフィッシュストーリーを感じます

ただこの作品ではそれが意図的に行われているしちょっと違うけれど

 

伊坂作品はいつも読者に人生を問いかけてくるような気がします

それは本当に正しいのか?自分にとって大切なものはなんだ?と

 

そして僕はこの作品で引用されていたアドラーの言葉が印象に残りました

 

臆病は伝染する、そして勇気も伝染する

 

作家は勇気を出して改稿を拒み、大臣は勇気を出して子供を救い、サッカー選手はPKを決めた

 

僕は臆病を伝染させてはいないだろうか

勇気を伝染することの出来る人間になりたい

笑顔を伝染することの出来る人間になりたい

 

 

そんな風に思いました